PyCon JP 2021配信の裏側
この記事はPyCon JP 2021アドベントカレンダー、mohikanz アドベントカレンダーの12日目の記事です。
2021/10/15, 16に開催された、PyCon JP 2021の配信の裏側について書きます。
そもそもPyCon JPとは
一般社団法人PyCon JP Associationが主催する、プログラミング言語 Python に関する国際カンファレンスです。
PyCon JP は2011年から毎年開催しており、PyCon JP 2018では約1000名の参加者を集めアメリカ、ヨーロッパに次ぐ世界最大規模のカンファレンスとなっています。
引用: PyCon JP イベント主催事業 より
2021はハイブリッドカンファレンスで、オンライン配信は最大同時接続数400弱くらいと記憶しています。
Day0(前日準備)までにやったこと
Zoomミーティング1トラックにつきを視聴用と登壇用の2種類で運用しました。これにより構成に落とし込んだ上での配信が可能です。
- 配信構成決め
- 3ヶ月前くらい前(要出典)に決まりました。前述の構成を登壇者などへ説明するためのスライドもトーク担当者の@Masamoriさんが作ってくれました。
- 配信フレーム作成
- Zoom標準の画面ではなく、登壇者の顔とスライドをスポンサーロゴ等と合成して出力したかったので、ベースとなるフレームを作りました。
- フタ用画像作成
- その時間にコンテンツがないとき用のフタ画像です。6トラック分、時間別で8つほど差分があります。
機材構成
- 昨年同様、基本的には業者さんに依頼しました。
- 切り抜き・画面構成・スイッチングまでお願いしました。
- 2トラックに1名スイッチャー担当者さんが入っていました。
- 概ねOBSでも可能らしいですが、商用のソフトウェアミキサーを使っているとのことでした。
当日のオペレーションについて
並列5トラックは1人では回せないので、6,7人スタッフを配置して対応しました。基本的には前日までに準備した司会進行台本に沿って進行しました。
Zoom管理ゾーン
1トラックにつきLet's noteを2台とマイク、オーディオインターフェースをセットで運用していました。左手に視聴者が入るZoomのホスト、右手に登壇者が入るZoomのホスト用です。
昨今の情勢を鑑み、当日まで詳細な配置決めをしない方針だったので当日に台本の説明をしていました。
各トラックの担当者にはトーク中の司会進行の他、幕間スライドとの切り替えタイミングを指示してもらったりしました。
これとは別に、30分くらい前に入ってもらう待機用のZoomも用意していて、主に@krmtさんに出席確認や音声の最終チェックをしてもらいました。
(右手前に映っているのが配信業者さんのブースで、奥がZoom管理ゾーン)
大まかにPyCon JP 2021の配信については以上となります。より詳細を知りたいという方は気軽に私へTwitterや所属しているSlackコミュニティ等で声かけてもらえればと思います
謝辞
座長のnikkie(@ftnextさん始め、たくさんの方々に協力頂きました。機材提供やオペレーションの助言を@H_shinonomeさん、直前の技術リハーサルでのスピーカーとのやり取りを@Masamoriさん、各種制作物のデザインをAsukaさんにして頂きました。
当日会場でトラックの運用をしていたスタッフの方々もありがとうございました。
来年はより大きな規模で現地会場を準備できたらいいな、と思っています。ここまで読んでくださってありがとうございました!